2020.01.20

埼玉営業所 産業医の先生のお言葉

埼玉営業所で産業医の先生がヒートショックについてお話してくださいました。
軌道工のみなさんは体力仕事ですので寒い冬は熱いお湯につかって体の疲れを癒したくなりますよね。
そんなときはこのお話を参考に入浴方法を工夫してみてください。

 

 

「ヒートショックについて」

おはようございます。

四季のある日本は、夏は暑く、冬は寒いですね。冬の今日は、ヒートショックについてお話させていただきます。

熱中症は皆さんよく聞く言葉でご存じだったと思いますが、ヒートショックという言葉は聞いたことがあるでしょうか?

ヒートショックとは、「暖かい部屋から寒い部屋への移動など、温度の急な変化が体に与えるショック」のことです。

特に多いのが、

家の中で、暖かい居間などから寒い脱衣所に移動したり、

体が冷え切った状態でいきなり熱いお湯につかったり、

入浴後に温まった体で寒い脱衣所に移動したとき

に起きるショックです。

もう少し詳しく説明すると、寒い脱衣所で血管が収縮して血圧が上がり、お湯につかって数分もすると体が暖められ、今度は血管が拡張して血圧が急激に下がってしまう、つまり、
まわりの温度の急激な変化で、「血圧」がジェットコースターのように大きく上下変動して、脳や心臓へ十分な血液が流れなくなってしまう状況となることです。

ヒートショックにより亡くなる方もいますが、正確な統計はありません。

ただ、入浴中の転倒や溺死も含めた死亡者数は平成26年で年間1万9千人いるとも推計されており、特に冬場がダントツに多くなっているのですが、これはヒートショックの影響でしょう。

死亡者数の比較でいくと、熱中症が平成29年において635人、交通事故が、平成30年で3532人とのことですので、ヒートショックの恐ろしさがお分かり頂けるとおもいます。

では、ヒートショックを起こさないようにするには、どうすればよいのでしょうか?

その対策は身近なことから始められます。一言でいえば、お風呂の温度のバリアフリー化です。

ポイントを7つお伝えします。

入浴前の湯張り時に浴室を温める
(お風呂を沸かすときに、浴室暖房乾燥機をONにするなど)

脱衣所を事前に暖める
(脱衣室用の暖房は、天井や壁上部に設置するもの含め沢山あります。)

お湯張りの温度は41度以下

入浴前に家族に声をかける
(一人暮らしや離れて暮らす家族の場合は電話やメールをしあうなど、家族のコミュニケーションが増えるきっかけにもなります)

入浴前に水分を取る
(入浴中は意外と知らない間に汗をかいています。お風呂あがりの牛乳等は昔ながらの習慣でありますが、入る前にも水分を取ることで熱中症の予防にもなります)

かけ湯をしてから入浴する
(徐々に湯温に体を慣らすため、湯船のお湯やシャワーで手足からゆっくりお湯をかける)

湯船につかる時間は10分以内
(のぼせ防止。41度のお湯に10分しっかりと浸かれば疲れは取れる)

以上になります。

追加として、ヒートショックを起こすのは高齢者の方が多いのですが、例えば飲酒後すぐの入浴などで、男女別でいえば男性の方が起こすことが多いと統計で出ています。

入浴は精神的にも身体的にも、清潔を保つとともに1日の疲れをいやす大切な時間です。せっかくのその時間が事故に結びつかないよう、皆さん気を付けて対策をするようにして下さい。