2019.06.20

千葉営業所 産業医の先生のお言葉

先日の産業医の先生の来社で良いお話がありました。

文字にするとちょっと長く見えますが心にぐっとくる良いお話でしたね。

もう一度振り返れるように残しておきます。

 

菅原興業朝礼 

「健康の習慣化・新たな時代令和」

 

 

51日、新しい元号、令和に変わりました。

大きな1つの区切りでしたが、日常生活など特に大きな変わりはなく、変わったんだな、程度だったかもしれません。

ただ、せっかく1つの区切りなので、平成を振り返り、新たな時代令和に対して、何か気持ちを新たにし、目標を作ったり、これからのことを考えるのもいいかもしれません。

 

新たな天皇陛下は、59歳です。退位された前の天皇陛下は、85歳です。

今後の天皇制はどうなるか分かりませんが、もし、85歳で退位されるとなると、令和は25年。皆さん25年後の自分・世の中を想像してみて下さい。

・・・

近年は、技術の進歩が早過ぎて、正直25年後の世の中は全く想像出来ません。ただ、自分の25年後はどうでしょうか。元気に今と同じ様に生活しているでしょうか。

今日は様々な年齢の方々に参加頂いているので、25年後ももちろん様々な年齢層になりますが、ひとつ全員に共通して言えることは、今よりも体自体は確実に衰えていると言うことです。生まれた瞬間から細胞は衰えているとも言われますが、20-30代に身体の機能はピークを迎えます。その後は、緩やかに低下していきます。筋肉量・肺活量・俊敏性などです。とは言っても、今から25年後を想像したときに誰もが思うこと、それは今と同じ自分がそこにいる、いたいということです。

もしかしたら、1日1回飲むだけで昨日の若さを保てる薬や、60歳になったら注射を打って、全ての細胞が30年若返るなんて技術が生まれるかも知れません。そういった可能性の話は楽しいですが、今日は置いておきます。

先程、緩やかに低下と言いましたが、その衰える角度は皆さん1人ひとり違います。緩やかではなく、急激にかもしれません。

日々の生活で少しずつ食事・運動週間などに気を付けて生活した人:この人は比較的緩やかかも知れません。まだ若くて元気だし、いつでも取り戻せると言って、自由気ままに生活した人:この人はいつかどこかで急激に病気が表面に現れて、知らず知らずに取り戻せない状態になっているかも知れません。生活習慣に気を付けていてもなんらかの不慮の事故や癌などの病気に急にかってしまった人:その事故・病気を境に一気に衰えてしまうかもしれません。

 

前置きが長くなりましたが、新たな時代令和を今の状態でいつまでもいられるように、出来る限り緩やかになるように、それを長期的な目標にするのはいかがでしょうか。そこで大切なことは、「意識した健康習慣から習慣化(無意識に出来るようになる)」です。

令和がはじまった今だからこそ、令和を元気でいられるように日々の生活の中に健康習慣を取り入れましょう。そして、それを習慣化しましょう。

まずは意識して健康習慣を生活の中に入れてみましょう。どんなことでもいいです。例えば、食事ではかならず野菜から食べる。寝る前にはどか食いしない。甘い飲み物は飲まないようにする。毎日体重計に乗る。血圧を毎日測る・・・

寝る前に自分が決めた健康習慣を、今日は達成出来たかどうか思い浮かべてみて下さい。たとえ出来ていなくても、それを頭に思い浮かべること、その行為が大切です。頭の中に、例え片隅にでもあれば、ふとしたときに思い出し、甘い飲み物に伸びていた手をお茶に伸ばすかもしれません。健康習慣を意識していると、いつの間にか無意識に出来るようになるはずです。これが、習慣化です。わずかな習慣の積み重ねが、大きな差を生みます。25年後に元気でいられるかにかかってきます。

 

夕ご飯の大盛りどんぶり2杯を1杯にする=マイナス約300-400kcal

おやつにポテトチップス1袋をやめる=マイナス約300-400kcal

毎日飲んでいた炭酸飲料ペットボトル1本をやめる=マイナス約200-300kcal

毎日300kcal余計に摂取していたとすると、1か月で30日×300kcal9,000kcal、1年で9,000×12月=108,000kcal

脂肪1kg7,200kcalと言われているので、計算すると脂肪15kg分です。

それが25年・・・計算上ですが、大変なことになります。

本当に日々の小さな積み重ねが、長い年月をかけて、健康と不健康の差を拡大させて行きます。

 

新たな時代の幕開けということで、目標立てしたり、気持ちを新たにするいい機会と思い、今日は健康習慣と習慣化についてお話ししました。何か、これを少し習慣にしてみようかなと思って頂けたでしょうか。もし少しでも考えて頂けたなら嬉しいです。そして、この令和の時代を、皆さんには元気に健康で過ごしてして頂きたいと思っています。

 

朝早くから時間を頂き、ご清聴ありがとうございました。

 

産業医 池田 迅